【要約】考えすぎない練習:悩みや不安を消し、人生を劇的に変える究極の「無思考」術

考えすぎない練習 哲学・生き方

こんにちは、年間100冊の本を読む40代キャリアカウンセラーのほんまるです。

「明日が来るのが怖い」「過去の失敗を思い出して眠れない」「どうしてあの人はあんなことを言ったんだろう……」

あなたは今、そんな「終わりのない思考のループ」に疲れ果てていませんか?

私自身、かつて「うつ」を経験し、熊本地震で命の危機を感じ、正解のない子育てに悩み抜いた時期がありました。当時は、「もっと考えれば解決するはずだ」と必死に脳を回転させていましたが、皮肉なことに、考えれば考えるほど心は闇に沈んでいったのです。

そんな私を絶望から救い、心の平安を取り戻させてくれたのが、今回ご紹介する一冊。ジョセフ・グエン氏による『考えすぎない練習』です。本書は、私たちが抱える苦しみの根本原因を暴き、「頑張って考える」のをやめることこそが、本当の幸せと成功への近道であることを教えてくれます。

この記事では、脳のノイズを静め、あなたが本来持っている素晴らしい力を引き出すためのエッセンスを、私の実体験を交えながらたっぷりとお届けします。読み終える頃には、あなたの心に澄み切った空のような、穏やかな静寂が訪れているはずです。

考えすぎない練習

タイトル考えすぎない練習(原題: Don’t Believe Everything You Think)
著者ジョセフ・グエン
出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日2024年1月20日

【サマリー】本書の結論。私たちの「苦しみ」はすべて脳が作り出した幻である

忙しいあなたのために、まずは本書が導き出した衝撃的な結論を3つに凝縮してお伝えします。

1. 私たちが経験する「感情的な苦しみ」の正体は「思考(Thinking)」そのものであり、外的な出来事ではない。
2. 「考え(Thought)」と「思考(Thinking)」を区別し、「脳内のおしゃべり」を手放したとき、人は本来の安らぎに戻る。
3. 最高のパフォーマンスやインスピレーションは、考えていない状態(無心)のときにのみ訪れる。

 

つまり、「考えるのをやめた瞬間に、幸せが始まる」。これが、著者が最も伝えたいメッセージです。

この本は、どんな人に読んでほしいか?

本書は、以下のような悩みを抱えている方に「心の特効薬」としてぜひ手に取っていただきたい内容です。

  • 常に何かを心配していて、心が休まる暇がない人
  • 完璧主義で、自分や他人を責めてしまいがちな人
  • 「このままの人生でいいのか」と漠然とした不安を抱えている人
  • SNSや他人の評価に振り回され、自己肯定感が下がっている人
  • ビジネスで成果を出したいが、空回りしてストレスを感じている人

キャリアカウンセラーとして多くの相談に乗ってきた経験から言えるのは、真面目で責任感の強い人ほど、この「考えすぎ」という泥沼にハマりやすいということです。もしあなたが「もっと頑張らなきゃ」と思っているなら、今すぐその手を止めて、本書の言葉に耳を傾けてみてください。

『考えすぎない練習』徹底解説!心のノイズを消し去る5つの要点

1. 苦しみの正体は「思考(Thinking)」という行為にある

本書の最も重要な柱は、「考え(Thought)」「思考(Thinking)」を明確に分けることです。

私たちは、何かが起きたから苦しいのだと思いがちです。しかし、著者は「苦しみは出来事からではなく、その出来事について『考えてしまうこと』から生まれる」と断言します。仏教の「二本の矢」の教えを引用しながら、第一の矢(物理的な痛み)は避けられなくても、第二の矢(思考による増幅)は拒否できると説いています。

  • 「考え(Thought)」:意識の中にふと浮かぶ素材。コントロール不能で、それ自体に善悪はない。
  • 「思考(Thinking)」:浮かんだ考えに対して、分析したり、批判したり、ジャッジしたりする「能動的な行為」。

私たちが不安や怒りを感じているとき、脳はフル回転でエネルギーを消費しています。この「思考」という努力を放棄することこそが、精神的な苦しみを終わらせる唯一の道なのです。

2. 私たちは「現実」ではなく「認識」の世界に住んでいる

あなたは、自分の見ている世界が「客観的な事実」だと思っていませんか? 本書は、その思い込みを根本から覆します。私たちは、一人ひとりが「思考のフィルター」を通した世界を見ており、隣の人とは全く違う現実を生きているのです。

お金は厳密には同じものですが、それぞれの人にとって違う意味を持ちます。お金は、時間や自由、機会、安全、安心を意味する場合もあれば、悪や強欲、犯罪に手を染める理由を意味することもあります。(中略)私たちは現実そのものの中ではなく、現実に対する認識の中で生きているのです。

つまり、あなたの世界を地獄にするのも天国にするのも、出来事そのものではなく、あなたの「受け止め方(思考)」次第だということです。逆に言えば、思考さえ手放せば、どんな過酷な状況下でも心の平安は保てると著者は伝えています。

3. 本来の自分は「愛・喜び・安らぎ」そのものである

「どうすればポジティブになれますか?」という問いに対し、本書は驚くべき答えを用意しています。それは、「ポジティブになろうとする思考さえやめればいい」というものです。

私たちの自然な状態は、赤ん坊のように、もともと喜びや愛に満ちています。そこに「思考」という雲がかかることで、太陽(本来の安らぎ)が見えなくなっているだけなのです。雲を払いのけるのに努力は必要ありません。ただ、「あ、今自分は考えすぎているな」と気づくだけで、雲は自然に消えていきます。

「泥水の入ったボウル」の例えは非常に秀逸です。泥水を透明にしたいなら、かき混ぜる(考える)のをやめ、じっと放っておけばいい。そうすれば、泥(思考)は自然と沈殿し、水(心)は本来の透明さを取り戻します。何もしないことが、最大の解決策になるのです。

4. 「インスピレーション」と「焦り」による目標設定の違い

目標を持って頑張っているのに、なぜか苦しい……。そんな人は、目標の「源」をチェックしてみてください。著者は、目標を以下の2つに分類します。

  • 切羽詰まった状態で立てた目標(Desperation):「今の自分はダメだ」「これを持っていないと恥ずかしい」という不足感から生まれる。達成しても一瞬しか満たされず、すぐに次の不安が襲ってくる。
  • インスピレーションに基づく目標(Inspiration):内側から湧き出る「ただやってみたい」という純粋なエネルギー。結果に対する執着がなく、プロセスそのものに喜びを感じる。

思考を手放し、「無」の状態になればなるほど、私たちは後者のインスピレーションを受け取りやすくなります。頑張って計画を立てるよりも、「ふと思いついたこと」を信じて動くほうが、想像を超えた素晴らしい結果にたどり着けるのです。

5. 「無思考」こそが最高の結果を生む(フロー体験)

仕事やスポーツで、時間が経つのを忘れるほど没頭し、最高のパフォーマンスが出せた経験はありませんか? それがいわゆる「フロー(ゾーン)」の状態です。このとき、私たちの脳内では何が起きているでしょうか?

答えは、「何も考えていない」のです。

プロのアスリートが競技中に「次は右足をこう動かして……」と考え始めたら、動きはぎこちなくなります。ビジネスも同じです。プレゼンや商談で「失敗したらどうしよう」「良く思われたい」と考えている間、私たちの力は半減しています。エゴ(思考)を消し、目の前のことにただ没頭する「無心」の状態こそが、プロフェッショナルがたどり着くべき境地なのです。

私が『考えすぎない練習』を実践して変わったこと:泥沼のキャリアから抜け出した実話

キャリアカウンセラーとして多くの人を導かなければならない立場にありながら、私自身、長年「正解のない迷路」に閉じ込められていました。

「クライアントの期待に応えなきゃ」「ブログのPVを上げなきゃ」「立派な親でいなきゃ」

私の脳内は24時間365日、「義務」と「不安」の独り言で埋め尽くされていたのです。うつを経験した後も、再発を恐れるあまり「考えすぎて、対策を立てまくる」という悪循環から抜け出せずにいました。

そんな時、本書に出会い、まずは「思考は自分ではない。ただ脳が勝手に流しているノイズだ」と割り切る練習を始めました。特に効果があったのは、カウンセリングの現場です。以前は「良いアドバイスをしなきゃ」と頭をフル回転させていましたが、それをやめ、ただ相手の言葉を「思考せず、真っ白な心で聴く」ことに集中したのです。

すると、不思議なことが起こりました。必死に考えていたときよりも、相手の心に深く刺さる言葉が、自分の口から自然とこぼれ出るようになったのです。クライアントからは「今日のほんまるさんは、いつもと違ってすごく温かい。救われました」と涙を流して感謝されることが増えました。

私自身の心も劇的に変わりました。過去のトラウマや未来の不安が浮かんでも、「あ、また脳が仕事(生存確認)をしてるな。お疲れ様」と受け流す。そう決めてからは、朝起きたときの重苦しい気分が消え、「今、この瞬間」にある幸せ(淹れたてのコーヒーの香り、子供の寝顔)をダイレクトに味わえるようになったのです。

「頑張るのをやめる」ことは、最初とても勇気がいりました。でも、その先にあったのは、私が何十年も探し求めていた、何ものにも代えがたい「静かな自由」でした。

明日からできる3つのアクション

本書の知恵を日常生活に取り入れるための、簡単で強力なステップをご紹介します。

  1. 「思考のスピードメーター」を意識する
    イライラしたり不安になったりしたとき、「今、自分の脳の回転数はどれくらいかな?」と自問してください。「あ、レッドゾーンに入ってる」と気づくだけで、思考の暴走にストップをかけられます。
  2. 朝の「デジタル・デトックス」を徹底する
    起きてすぐスマホを見て、他人の情報(思考の種)を入れないでください。最初の30分は「何も考えない時間」として、窓を開けて空気を感じたり、ゆっくりお茶を飲んだりして、自分の中に余白を作ります。
  3. 「どうやって」を宇宙に丸投げする
    やりたいことが浮かんだとき、達成方法を必死に計算するのをやめてみましょう。「私はこれがしたい!」という願望だけをクリアにし、あとの手段は直感に任せる練習をしてみてください。

まとめ:あなたはすでに、完璧な安らぎの中にいる

最後に、本書の中で私が最も魂を揺さぶられた言葉を贈ります。

太陽が沈むときに、二度と戻ってこないかもしれないと考えたら、不安や恐ろしい考えが次々と浮かんできても無理はありません。(中略)私たちには常に、明快さや愛、喜び、安らぎ、充実感という無限の泉があります。

夜になれば太陽は見えなくなりますが、太陽が消えたわけではありません。同じように、あなたがどれほど深い悩みの中にいたとしても、あなたの本質である「愛と喜びの泉」が枯れることは絶対にありません。

ただ、ちょっと「考えすぎていた」だけなのです。その手を休め、脳内のノイズを静めたとき、あなたは気づくはずです。「幸せになるために、何かを付け足す必要はなかったんだ」ということに。

この本は、単なる知識ではなく、体験です。もしあなたが今、暗い霧の中にいるのなら、ぜひこの『考えすぎない練習』をあなたの「命綱」にしてみてください。あなたが自分自身の真実に出会い、軽やかな心で明日を迎えられることを、心から応援しています。

あなたの人生という物語が、ここからさらに美しく輝き出すことを願って。

本書と併せて読むことで、より理解が深まるおすすめの2冊です。

  • 『うまくいっている人の考え方 完全版』(ジェリー・ミンチントン)
    自己肯定感を高め、自分を許すための「考え方のクセ」を具体的に学べる不朽の名著です。
  • 『死ぬとき後悔しない25の考え方』(大津秀一)
    人生の終着点から逆算することで、「本当に大切なことは何か」を気づかせてくれる一冊。本書の「無思考」を実践する動機付けになります。

著者について:ジョセフ・グエン
作家、スピリチュアル・コーチ。人々に、自らの思考を超えたところにある無限の可能性を見出し、苦しみのない人生を送るための方法を説いている。彼のメソッドはシンプルながら強力で、世界中の人々の人生に変化をもたらしている。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。この要約が、あなたの心の曇りを少しでも晴らすきっかけになれば嬉しいです。もしよろしければ、あなたの感想もコメント欄で教えてくださいね。一緒に、本のある豊かな人生を歩んでいきましょう!

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