こんにちは、年間100冊の本を読む40代キャリアカウンセラーのほんまるです。
「もっと結果を出さなきゃ」「周りに遅れをとってはいけない」……。そう自分を鼓舞して走り続け、ふと足が止まった時に、強烈な虚しさを感じたことはありませんか?
私たちは幼い頃から、他人と比べ、競い合い、勝つことが幸せだと教え込まれてきました。しかし、その競争の先に、本当の安らぎはあったでしょうか。
今回ご紹介する『人に優しく、自分に甘く』の著者、小林正観さんは、そんな私たちの「頑張り」を優しく、そして根本から覆してくれます。「人生はすでに決まっている。だから、じたばたしなくていいんです」という驚きのメッセージは、あなたの肩の荷を一瞬で降ろしてくれるはずです。

| タイトル | 人に優しく、自分に甘く |
| 著者 | 小林正観 |
| 出版社 | 三笠書房 |
| 発売日 | 2024年7月16日(電子版) |
サマリー(結論)
本書の結論を一言でいうなら、「自分の力で人生を切り開こうとする執着を捨て、宇宙の流れに身を任せて、目の前の人を喜ばせることに徹すれば、人生は自動的に好転する」ということです。
努力や目標設定よりも、「今、ここ」で出会う人への感謝と笑顔こそが、幸運を呼び込む最強のツールになります。
どんな人に読んでほしいか
- 「頑張っているのに、なぜか報われない」と疲弊している人
- 自分にも他人にも厳しく、いつもイライラしてしまう人
- 将来が不安で、常に何かを心配して生きている人
- 人間関係のトラブルが多く、相手を変えたいと願っている人
- もっと肩の力を抜いて、楽に人生を楽しみたい人
本の要約:宇宙を味方につける魔法の知恵
1. 人生は100%「自分が書いたシナリオ」通り
小林正観さんは、40年間にわたる現象の研究の結果、驚くべき結論に達しました。それは、私たちの人生は生まれる前から死ぬ瞬間まで、すべて事細かに決まっているというものです。
その結論を言いますと、どうも私たちは、自分の人生を、生まれるときから死ぬときまで、すべて事細かにシナリオに書いてきたらしいのです。(中略)未来が確定的に存在しているということは、今その人がどのような意志を持って生きているかということとは関係なく、必ずその出来事が起き、その事件が起きるのだ、ということが信じられるようになりました。
出典:『人に優しく、自分に甘く』より
「えっ、努力で運命は変えられないの?」と不安に思うかもしれません。しかし、正観さんはこう説きます。「すべて決まっているのなら、じたばた心配しても無駄。だから安心していいんです」。成功も失敗も、出会いも別れも、すべては自分が成長するために用意した完璧なシナリオ。そう捉えるだけで、過去の後悔や未来への不安は消え去ります。
私たちがすべき唯一のことは、「念」を入れて生きる(=今の心で、目の前のことを大切にする)ことだけなのです。
2. 「三禁五戒」を卒業し、頼まれごとに生きる
運命を好転させる具体的な第一歩は、口にする言葉を変えることです。正観さんは、以下の5つのネガティブワードを「五戒」として、口にしないことを提唱しています。
- 不平不満
- 愚痴
- 泣き言
- 悪口
- 文句
これらを口にするのをやめて3〜6ヶ月ほど経つと、不思議と周囲から「頼まれごと」が舞い込むようになります。正観さんは、自己達成目標を追いかけるのではなく、「頼まれごとを『はい、分かりました』と笑顔で引き受けること」こそが、天命に導かれる唯一のルートだと言います。
「いかに喜ばれる存在になるか」にフォーカスすることで、人生は星空のない夜から、光り輝く昼間へと一変するのです。
3. 「相手を変えようとしない」究極の損得勘定
人間関係で悩む人の多くは、「相手を変えたい」という執着に苦しんでいます。しかし、正観さんの教えは痛快です。「相手を変える必要はない。自分が『気にならない人』になれば問題は消滅する」。
正しさ(正義感)を振りかざすと、必ず争いが生まれます。それよりも、「楽しい」を基準に生きること。相手の欠点も「そういう人もいるよね」と丸ごと受け入れてしまう。これは、道徳心からではなく、自分が一番楽でいられるための「究極の損得勘定」なのです。
特に夫婦や親子は、お互いの人格を磨き合うための「最高の砥石(といし)」として、価値観が正反対の人が組み合わされているそうです。「相手を自分の思い通りに作り変えるのをやめる」。これだけで、家庭の悩みは8割解決します。
4. トイレ掃除と「ありがとう」の驚異的なパワー
本書の中でも特に有名なのが、具体的な運気改善メソッドです。中でも「トイレ掃除」と「ありがとうのカウント」は、多くの実例に裏打ちされた強力な法則です。
- トイレ掃除:トイレをピカピカにし、蓋を閉める習慣をつけるだけで、臨時収入が入ったり、家族が円満になったりする。
- ありがとうの言葉:心を込めなくてもいい。ただ「ありがとう」と口にし続けるだけで、細胞が活性化し、奇跡的な現象が起き始める。
特に「ありがとう」については、「年齢 × 1万回」を超えたあたりから、想像もできないような楽しい現象が押し寄せると説かれています。ただし、途中で「不平不満」を言うとカウントがリセットされるというルールも(うっかり言ったら「今のなし!」と言えばセーフだそうです)。
私が実際に試して変わったこと:イライラパパからの脱却
私はこれまで、キャリアカウンセラーという仕事柄もあり、「人間は努力して自分を高めるべきだ」という信念を強く持っていました。そのため、部下がミスをしたり、家で子供が宿題をサボっていたりすると、激しい怒りと正義感で彼らを糾弾していたんです。
「正しいことを言っているのに、なぜみんな反発するんだ!」と孤独を感じていた時に本書に出会いました。「正義感はゴミ箱へ捨てなさい」という一文に、心臓を射抜かれたような衝撃を受けました。
そこで、私はある決意をしました。まずは職場のトイレ掃除をこっそり始め、家族に対しても「こうあるべき」という小言を一切封印し、何かあるたびに心の中で「ありがとう」と唱えるようにしたんです。
実践して2ヶ月ほど経った頃、驚くべき変化が起きました。反抗期真っ盛りだった息子が、突然「パパ、最近なんか優しくなったね。相談に乗ってほしいことがあるんだけど」と話しかけてきたのです。職場でも、以前は私の顔色を伺っていた部下たちが、活き活きと意見を出してくれるようになりました。
相手を変えようとするエネルギーを「自分がご機嫌でいること」に回すだけで、これほど世界が優しくなるのかと、涙が出るほど感動しました。今では、ナースコール(頼まれごと)が倍鳴る看護師さんのように、頼られることを「私が愛されている証拠だ」と心から喜べるようになっています。
明日からできるアクション
- トイレを使った後、必ず蓋を閉める。(最も簡単な金運アップのアクションです)
- 不平不満・愚痴が出そうになったら、深呼吸して「ありがとう」に変換する。(言っちゃったら「今のなし!」と叫びましょう)
- 「頼まれごと」が来たら、損得を考えずに「はい」と引き受けてみる。(それがあなたの天命への入り口です)
- 自分に対して「よくやってるね」と甘い評価を下してあげる。(自分を好きになることが幸せの基本です)
- 身近な人の価値観が違っても、「砥石になってくれてありがとう」と心の中で思う。(争いが消滅します)
まとめ:人生はただ、喜ばれるためにある
私たちは、何者かになろうと必死に足掻(あが)いてきました。でも、小林正観さんは教えてくれます。「あなたは今のままでちょうどいい。ただ、笑顔で今を生きればいい」と。
人生という壮大なシナリオの作者は、あなた自身です。その作者であるあなたが、「もう苦しむのはやめて、楽しもう」と決めるだけで、物語はハッピーエンドへと向かい始めます。
「人に優しく、自分に甘く」。
この言葉を合言葉に、今日から少しだけ肩の力を抜いてみませんか?あなたが太陽のように光り輝けば、周囲の闇は自然と照らされていくはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたの人生が、感謝と喜びに満ちたものになることを心から願っています。
関連書籍
- 『運命好転十二条』小林正観
- 『神さまに好かれる話』小林正観


