こんにちは、年間100冊の本を読む40代キャリアカウンセラーのほんまるです。
「なぜ自分だけがこんな病気に?」「治療を続けているのに、なかなか体調が良くならない……」そんな出口の見えない不安を抱えてはいませんか?
私自身、かつては仕事のプレッシャーから慢性的な不調を抱え、薬を手放せない日々を過ごしていました。しかし、ある一冊の本に出会い、その考え方は180度変わりました。
今回ご紹介するのは、メンタルトレーナー・梯谷幸司さんの著書『本当の自分に出会えば、病気は消えていく』です。本書は、私たちが当たり前だと思っていた「医療」や「健康」の常識を根底から揺さぶります。読み終える頃には、あなたの体からのサインが、全く違う意味を持って聞こえてくるはずです。

| タイトル | 本当の自分に出会えば、病気は消えていく |
| 著者 | 梯谷幸司 |
| 出版社 | 三笠書房 |
| 発売日 | 2018/4/18 |
忙しい人のためのサマリー(結論)
本書の結論は、「病気は敵ではなく、本当の自分からズレた生き方をしていることを知らせる愛のメッセージである」ということです。
脳の動かし方と使う言葉を変え、過去の記憶への解釈を修正することで、脳から体への細胞再生産の指令が書き換わり、結果として病気という症状が必要なくなるのです。
こんな人に読んでほしい
- 原因不明の慢性的な不調や、再発を繰り返す病気に悩んでいる人
- 「世間体」や「親の期待」に応えるために、自分を犠牲にしている人
- 人生に情熱を感じられず、ただ義務感だけで毎日を過ごしている人
- 心理学や脳科学的なアプローチで、根本から健康を取り戻したい人
本の要約:病気を「やめる」ための心理技術
1. 病気は「本当の自分」からのメッセージである
著者は、これまで末期がんや難病を含むのべ800人以上のクライアントが「病気をやめる」手助けをしてきました。その過程で見えてきた共通点は、「社会的自分(こうあるべき自分)」と「本当の自分(魂の目的)」の間の激しい葛藤です。
社会的自分によって、自分の中の奥深くに封じ込められた本当の自分が、「このまま生きる目的に向かって生きることが許されないなら、元気でいても意味がない」と、さまざまな病気をつくり出していくのです。
(出典:『本当の自分に出会えば、病気は消えていく』より引用)
つまり、病気は「そっちの方向じゃないよ!」と教えてくれているナビゲーションのようなもの。病気を敵だと思って叩き潰そうとするのではなく、「この症状を使って、私は自分に何を伝えようとしているのか?」と問いかけることが、回復の第一歩になります。
2. 脳を「危機回避モード」から「成長モード」へ切り替える
私たちの脳は、常に2つのモードのどちらかで動いています。
- 苦痛系思考(危機回避モード):「怒られないように」「失敗しないように」という不安を基準に動く。血管が収縮し、免疫力が低下し、病気が作り出される状態。
- 報酬系思考(成長モード):「〜したい」「こうなりたい」というワクワクや貢献を基準に動く。ドーパミンやセロトニン、オキシトシンが分泌され、細胞が活性化する状態。
多くの病を抱える人は、無意識のうちに「危機回避モード」が常態化しています。「何のために病気をやめるのか?」という未来の目的を明確にすることで、脳は初めて「病気をやめる」という決断を下すことができるのです。
3. 病気を長引かせる「禁句」と「魔法の言葉」
言葉は脳へのOS指令です。著者は、病気を治したいと言いながら、実は病気を長引かせる言葉を使っている人が多いと指摘します。
- NGワード:「病気を治す」「がんばる」「目指す」「努力する」
(これらは「まだ治っていないプロセス」に焦点を当てるため、脳が「治っていない状態」を維持しようとしてしまいます) - OKワード:「〜という目的のために、病気をやめる」「今は健康な状態に戻っている」
(すでに完了した形、あるいは未来の目的に焦点を当てることが重要です)
特に、「がんばります!」という言葉は体に力み(ストレス)を生みます。「やりたいから、やる」という内的基準で動くことが、脳をリラックスさせ、治癒力を最大化させます。
4. 過去の記憶を「白黒写真」に変えて封印を解く
自分を苦しめている過去のトラウマや、誰かへの怒りは、脳内では「鮮明なカラー動画」として保存されています。これが現在進行形でストレスを与え続けているのです。
これを解消する具体的なテクニックが「記憶の書き換え」です。
- つらい記憶を、あえて「白いフチがついた白黒写真」としてイメージし、遠くへ追いやる。
- その出来事に対して「以前はこう思っていた(過去形)」と言い切る。
- 「あの出来事があったからこそ、今の自分の目的が見つかった」と報酬系が動く解釈に変える。
「人生には必要なことしか起こらない」という視点に立てたとき、病気の根っこにある心理的なしこりは消えていきます。
私が実際に試して変わったこと:40代カウンセラーの告白
実を言うと、私は数年前まで深刻な「慢性的な胃痛と、消えない倦怠感」に悩まされていました。病院に行っても「自律神経の乱れ」と言われるだけで、胃薬が手放せない毎日。
当時はキャリアカウンセラーとして、相談者のために必死でした。「相談者を絶対に成功させなければならない」「頼りにされる自分でいなければならない」という「社会的自分」が、私の本当の声を押し殺していたのです。
本書を読み、「胃痛は、私が自分の本当の欲求を飲み込み続けているサインだ」と気づきました。そこで、私は以下のワークを徹底して実践しました。
まず、「がんばります」という言葉を一切禁止しました。代わりに「私はクライアントと一緒に変化を楽しむ」と言い換えたのです。さらに、子どもの頃に親から「自立して立派になりなさい」と言われ続け、甘えることを禁じてきた記憶を「白黒写真」にして、遠くに追いやりました。
「私は愛されないのではないか」という不安を埋めるために、過剰な自分磨きをしていたことにも気づきました。その欠落感を認め、「不完全な今の自分のままでも、価値がある」と許す練習を始めたのです。
すると、不思議なことが起こりました。あれほど毎日飲んでいた胃薬が、わずか2週間で必要なくなったのです。鏡を見ると、顔色が明らかに明るくなり、友人からも「なんだか柔らかい雰囲気になったね」と言われるようになりました。体の不調が消えただけでなく、仕事そのものが「義務」から「喜び」へと変わった瞬間でした。
明日からできるアクション
- 「何のために病気をやめるのか?」というワクワクする目的を紙に書き出す。(逃避ではなく、実現したい未来を!)
- 「がんばる」「努力する」を口に出しそうになったら、深呼吸して「私はこれをやりたいからやる」と言い換える。
- 1日1回、「今日、自分を許したこと(例:昼寝した自分、ミスした自分)」を見つけて、「おしまい!」と自分に言う。
まとめ
私たちは長い間、病気は「外からやってくる不幸」だと思い込んできました。しかし、本書が教えてくれるのは、「あなたの体は、誰よりもあなたを守り、あなたが本当の人生を歩むことを望んでいる」という優しい真実です。
病気や不調を「消す」ために闘うのは、もう終わりにしましょう。それよりも、あなたの心の中にある「封印された思い」に耳を傾けてみてください。「本当の自分」として生きる覚悟が決まったとき、体は驚くほどのスピードで、本来の健やかさを取り戻し始めます。
あなたの人生の主人公は、病気でも世間体でもありません。あなた自身なのです。明日、目が覚めたとき、少しだけ自分の体に「今まで無視してごめんね。これからは一緒に生きよう」と声をかけてみてください。そこから、新しいあなたの人生が始まります。
関連書籍
- 『「偽りの自分」からの脱出』(梯谷幸司 著)
- 『生きがいの創造』(飯田史彦 著)


