こんにちは、年間100冊以上の本を読み、人生のヒントを探求し続けている40代キャリアカウンセラーのほんまるです。
あなたは今、こんな悩みを抱えていませんか?
「自分なりに必死に努力しているのに、なぜか報われない」
「周りの人ばかり評価されて、自分はいつも損な役回りだ」
「次から次へとトラブルが起きて、心が休まるときがない」
もし一つでも当てはまるなら、今回ご紹介する本は、あなたの人生を根底から覆す一冊になるかもしれません。
その本とは、喜多川泰さんの『運転者 未来を変える過去からの使者』です。

私自身、この本を読むまでは「運」というのは、生まれつき決まっているものか、たまたま空から降ってくるラッキーな出来事だと思っていました。
しかし、この本を読み終えたとき、カフェで人目もはばからず涙が溢れて止まりませんでした。
そして気づいたのです。「運が悪い」のではなく、私はただ「運の使い方」を知らなかっただけなのだ、と。
今回は、人生のどん底にいた主人公が、不思議なタクシー運転手との出会いを通じて運命を劇的に変えていくこの物語から、私たちが明日から実践できる「運の法則」を紐解いていきます。
書籍情報
| タイトル | 運転者 未来を変える過去からの使者 |
| 著者 | 喜多川 泰(きたがわ やすし) |
| 出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
| 発売日 | 2019年3月30日 |
3行でわかる!本書の結論(サマリー)
忙しい方のために、本書の核心を3つのポイントでまとめました。
- 運はポイントカードと同じ。「貯める」時期があり、貯まったら「使う」ことができる。
- 運の転機をキャッチするアンテナは、「上機嫌」でいるときにしか感度が上がらない。
- 報われない努力はない。自分の代で結果が出なくても、それは次の世代のために「運」として貯蓄されている。
こんな人に読んでほしい
- 仕事や家庭でトラブルが続き、「なんで自分ばっかり」と思っている人
- 将来への漠然とした不安があり、自信が持てない人
- つい不機嫌な顔をしてしまい、周りとの関係がギクシャクしている人
- 「運を良くする方法」を知りたいが、スピリチュアルすぎるのは苦手な人
【要約1】運は「良い・悪い」ではなく「貯める・使う」もの
物語の主人公は、保険の営業マンである修一。彼は給料の激減、娘の不登校、実家との関係など、ありとあらゆるトラブルに見舞われ、「俺はなんて運が悪いんだ」と嘆いていました。
そんな彼の前に現れたのが、不思議なタクシーの運転手です。
このタクシー、なんと運賃が無料な代わりに「運を変える場所」へ連れて行ってくれるのです。
運転手は、修一に衝撃的な事実を告げます。
本当は〈運〉にいいも悪いもないんですよ。
だから、運がいい人なんていないし、運が悪い人なんていない。
運はそういうものじゃないんですよ。
(中略)
運は〈いい〉か〈悪い〉で表現するものじゃないんですよ。
〈使う〉〈貯める〉で表現するものなんです。
これは目から鱗が落ちる考え方でした。
私たちはつい、良いことが起きると「運がいい」、悪いことが起きると「運が悪い」と言ってしまいます。
しかし、著者は運を「ポイントカード」に例えて説明します。
- 何か良いことが起きた時 = 貯まっていた運のポイントを「使った」状態。
- 努力しているのに報われない時 = ポイントカードに運を「貯めている」状態。
つまり、一見「不運」に見える時期こそ、実は人生を好転させるための巨大な運をコツコツと貯金しているボーナスタイムなのです。
この視点を持つだけで、「努力しても無駄だ」という絶望感が、「今はポイントを貯めている時期なんだ」という希望へと変わりませんか?
【要約2】すべての運の入り口は「上機嫌」であること
では、貯めた運を使うための「チャンス」はどうやって見つければいいのでしょうか?
ここで本書の最大のキーワードが登場します。
それが「上機嫌(じょうきげん)」です。
物語の中で、修一はせっかくのチャンス(娘の担任との面談など)を、自身のイライラや不機嫌さが原因ですべて逃してしまいます。
運転手はこう諭します。
上機嫌でいないと、運の転機を感じるアンテナは働かない。
最高の運気がやってきているのに、機嫌が悪いだけでアンテナがまったく働かないから、すべての運が逃げていっちゃうんです。
私たちが普段、どれだけ無意識に「不機嫌」を撒き散らしているか。
そして、その不機嫌さがどれだけ多くのチャンスをシャットアウトしているか。
例えば、あなたが誰かに素敵な仕事を紹介しようと思った時、いつも仏頂面で文句ばかり言っている人と、いつもニコニコして楽しそうな人、どちらに声をかけますか?
答えは明白ですよね。
運は人が運んでくるもの。
だからこそ、「基本姿勢を上機嫌にする」ことこそが、運の転換期を掴む唯一の方法なのです。
また、運転手は「損得勘定」についても警鐘を鳴らします。
「これをやったら得か?損か?」ばかり考えていると、一見無駄に見えることの中に隠されている「幸せの種」を見つけることができません。
「面白そう」「楽しそう」という純粋な興味を持つこと。
それが、予想もしなかった未来の扉を開く鍵になります。
【要約3】本当のプラス思考とは「物語の一部」として生きること
物語の後半、修一は自分のルーツ(祖父や父)の真実を知ることになります。
かつて戦争の時代、ただ家族の未来を案じて命を落とした祖父。そして、報われない努力に見えても、家族への愛を貫き通した父。
彼らが「使わずに貯めてくれた運」のおかげで、今の自分が生かされている。
この事実に気づいた時、修一の「プラス思考」の定義が変わります。
これまでのプラス思考は、「自分に都合のいい未来を想像すること」でした。
しかし、本書が提案する「真のプラス思考」とはこうです。
あなたが生きたことで、少しプラスになる。
それこそが、真のプラス思考じゃないかと思うんです。
(中略)
誰よりも運を貯める生き方をする。
貯めた運の半分くらい使って生きる。
それでも誰より得るものが多い。そんな生き方ですよ、本当のプラス思考って。
私たちの人生は、自分一代で完結するものではありません。
過去から延々と続く命の物語の、ほんの一部を担っているに過ぎない。
そう考えた時、「自分が消費する運」よりも「次の世代に残す運」を少しでも多くしてこの世を去る。
これが究極の生きる目的となります。
「努力が報われない」と嘆くのは、あまりにも短いスパン(今の自分の人生だけ)で見ているから。
あなたの努力は、必ず誰かのエネルギーになり、あるいは次の世代の「運」として蓄積されています。
「報われない努力なんて、この世には一つもない」のです。
【体験談】不機嫌な私が「運転者」の教えを1週間試してみた結果
ここからは、私自身の実践レポートです。
正直に告白します。この本を読む前の私は、まさに主人公の修一そのものでした。
会社の業績は横ばい、上司とは反りが合わない。家に帰れば「疲れた」が口癖で、妻の話も生返事。
通勤電車が遅れればイライラし、「なんで俺ばっかりこんな目に」と本気で思っていました。
しかし、この本を読んで「不機嫌でいることは、自ら運をドブに捨てているのと同じだ」と衝撃を受け、ある実験をすることにしました。
それは、「何が起きても『上機嫌』で対応し、損得なしで『興味』を持つ」という1週間チャレンジです。
■ 実践したこと
- 電車が遅延しても「読書の時間が増えてラッキー(ポイントが貯まった)」と思うようにした。
- 部下の失敗に対して、イラッとする前に「これをどうリカバリーするか、腕の見せ所だな」と口角を上げた。
- 普段なら断る面倒な飲み会に「何か面白い話が聞けるかも」と参加してみた。
■ その結果どうなったか?
驚くべきことに、わずか3日目で変化が起きました。
いつもなら避けていた飲み会で、たまたま隣の部署の先輩と話し込み、その人が私の趣味(キャンプ)と同じ趣味を持っていることが判明。
そこから話が盛り上がり、なんと今の悩みを解決するヒントとなる仕事の進め方を教えてもらうことができたのです。
もし私が「不機嫌」で、「飲み会なんて時間の無駄(損)」と切り捨てていたら、この出会いは100%ありませんでした。
さらに、家でも妻に「最近、なんか表情が明るいね」と言われ、会話が増えました。
状況は何も変わっていないのに、私の「機嫌」が変わっただけで、見える世界がガラリと変わったのです。
「運がいい」とは、特別な奇跡が起きることではありません。
日常に転がっている小さなチャンスに「気づける心」を持っているかどうか。
それを痛感した体験でした。
明日からできる3つのアクション
本書の教えを元に、あなたの運気を劇的に上げるための具体的なアクションを3つ提案します。
① 「不機嫌」に気づいたら、すぐに深呼吸してリセットする
人間ですから、イラッとすることはあります。大事なのは、その不機嫌を引きずらないこと。
「おっと、今アンテナが折れそうだった!」と心の中でつぶやき、意識的に口角を上げましょう。
② 損得勘定を捨てて、目の前の人に「興味」を持つ
「この人と話して何の得があるの?」ではなく、「この人はどんな物語を持っているんだろう?」と興味を持ちましょう。
タクシー運転手さん、コンビニの店員さん、普段話さない同僚。そこには必ず「幸せの種」が落ちています。
③ 報われない時は「今は運のポイントを貯めている」と考える
結果が出ない時期は、巨大なポイント還元セールの期間中です。
腐らず、焦らず、淡々と努力を続けましょう。そのポイントは、あなたか、あなたの大切な人が必ず使うことになります。
まとめ
『運転者』は、単なる自己啓発本ではありません。
読み進めるうちに、自分の親や祖先への感謝が湧き上がり、今自分が生きていること自体が「誰かが貯めてくれた運」のおかげなのだと、温かい気持ちになれる物語です。
主人公の修一は、最後には自分の「役割」を見つけ、本当の意味での成功への第一歩を踏み出します。
人生は、思い通りにいかないことだらけかもしれません。
しかし、「起こったことは、すべて自分の人生にとって必要な経験だった」と思えたとき、あなたの人生は間違いなく好転し始めます。
次はあなたが、自分の人生という車の「運転者」として、上機嫌にハンドルを握る番です。
ぜひ本書を手に取り、その感動を味わってみてください。
関連書籍
- 『手紙屋』(喜多川泰 著)…働くことの意味を見失っている人におすすめの、もう一つの感動作。
- 『上機嫌の作法』(齋藤孝 著)…不機嫌にならず、常に良いパフォーマンスを出すための具体的な技術が学べます。

