こんにちは、年間100冊の本を読む40代キャリアカウンセラーのほんまるです。
あなたは今、こんな悩みを感じていませんか?
- 一生懸命やっているのに、なぜか周囲が協力してくれない
- 職場の人間関係がギスギスしていて、毎日会社に行くのが辛い
- 家族のために良かれと思って言ったことが、いつも喧嘩に発展してしまう
かつての私も、まさにその一人でした。
仕事でリーダーシップを発揮しようと空回りし、家庭では不登校や病を抱える子どもたちへの接し方がわからず、孤独に震えていました。
「どうして私ばかり……」と絶望の淵にいた私を救ってくれたのが、本日ご紹介する一冊です。
レス・ギブリン著『人望が集まる人の考え方』
この本は、単なる「愛想を良くする方法」を教える本ではありません。
人間の習性を深く理解し、相手の「自尊心」を満たすことで、結果として自分の思い通りの結果を引き出す「技術」を授けてくれる、魔法のようなマニュアルです。

| タイトル | 人望が集まる人の考え方 |
| 著者 | レス・ギブリン(弓場隆:訳) |
| 出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
| 発売日 | 2016/7/15(初版) |
忙しい人のためのサマリー(結論)
人間関係の極意とは、「相手が求めているもの(自尊心・重要感)を先に与えることで、自分が求めているものを快く提供してもらう交換作業」です。
「正論」で人を動かそうとするのではなく、相手が「自分は価値がある人間だ」と感じられるように接すること。これこそが、成功の85%と幸福の99%を決定づける最強の武器になります。
どんな人に読んでほしいか
- 管理職やチームリーダー:部下のモチベーションを上げ、最高の成果を出したい人。
- 営業職・フリーランス:顧客の信頼を一瞬で勝ち取り、契約率を上げたい人。
- 対人関係で自信を失っている人:「内気」「臆病」な性格を変え、人と話すことに自信を持ちたい人。
- 家族や大切な人との関係を改善したい人:パートナーや子どもと心を通わせ、笑顔の絶えない家庭を築きたい人。
本の要約:人望を惹きつける4つの本質
1. すべての行動の源は「自尊心」にある
本書の根底にある最も重要な教えは、「すべての人間は、自分を最も重要な存在だと思いたい」という心理的事実です。
すべての人は程度の差こそあれ自分本位である。すべての人は自分に最も強い関心を抱いている。すべての人は自分が重要だと感じたがっている。すべての人は他人に認められたいと思っている。
(出典:『人望が集まる人の考え方』レス・ギブリン著)
私たちが「あの人は扱いづらい」「気難しい」と感じる人ほど、じつは自尊心が飢餓状態にあるのです。
空腹の人が食べ物のことしか考えられないように、自尊心が満たされていない人は自分のことしか考えられず、他人に攻撃的になります。
だからこそ、相手に「あなたは重要な存在です」というメッセージを言葉と態度で伝えることが、あらゆる扉を開く鍵となります。
2. 「隠れ資産」を気前よく与える
私たちは誰もが、お金をかけずに相手を喜ばせる「隠れ資産」を持っています。
それは、「承認」「称賛」「注目」です。
誰かに会ったとき、相手を待たせない、相手の名前を呼ぶ、相手の目を見て話を聞く。
これらの「ささいな礼儀」は、相手に「私はあなたを尊重しています」と伝える最もコストパフォーマンスの良い投資です。
相手が成功者であっても有名人であっても、重要感を認めてもらいたいという欲求に例外はありません。
出し惜しみせず、相手の良い部分を見つけ、具体的な言葉でほめる習慣を持ちましょう。
3. 相手を味方に変える「聞き方」と「依頼の仕方」
話し上手になろうと必死になる必要はありません。真の会話上手は、「聞き上手」です。
- 相手の話に興味を持ち、身を乗り出して聞く。
- 自分の話ではなく、相手が自慢したいであろう部分を質問で引き出す。
- 意見が分かれたとき、即座に否定せず「一理ありますね」と受け入れる。
また、誰かに協力してほしいときは「命令」ではなく「アドバイスを求める」のが鉄則です。
「あなたの知恵を貸してほしい」と言われた相手は、自尊心が満たされ、自分の問題として100%の力を発揮してくれます。
この「参加型」のアプローチこそが、職場でも家庭でも劇的なチームワークを生み出すのです。
4. 相手を怒らせずに「改善」を促す技術
人望がある人は、注意の仕方も一味違います。
目的は相手をおとしめることではなく、相手を向上させることであるべきです。
- 一対一で注意する:人前で恥をかかせるのは、一生の敵を作る行為です。
- ほめ言葉でサンドイッチする:「君を信頼しているからこそ言うんだが」と前置きする。
- 「行為」を叱り「人格」は攻撃しない:「君の能力なら、次はもっとうまくできる」と期待を込める。
最後に必ず「激励」で話を終えることで、相手は反発するどころか、あなたへの信頼を深め、行動を改めてくれるようになります。
私が実際に試して変わったこと:魔法の「アドバイスをお願いします」
この本を読んだ当時の私は、まさに「人間関係のどん底」にいました。
特に思春期を迎え、不登校やパニック障害を抱えていた我が子との関係は最悪でした。
親としての責任感から、「ああしなさい」「こうしなさい」と正論をぶつけ、そのたびに子どもは心を閉ざし、家の中は氷河期のように冷え切っていました。
私はこの本に出会い、衝撃を受けました。
私がやってきたことは、「相手の自尊心をズタズタにして、自分の正しさを押し付けていただけだった」と気づいたからです。
翌日から、私は必死に学びを実践しました。特に意識したのが、「子どもの知恵を頼り、アドバイスを求める」ことです。
ある日、夕食の献立で悩んでいた際、私はあえてこう言いました。
「お母さん、最近仕事で疲れていてアイデアが湧かないんだ。どうしたらみんなが元気になれる夕食になるか、アドバイスしてくれない?」
今までは一方的に出されたものを食べるだけだった子どもが、少し驚いた顔をして、でもどこか嬉しそうに「……ハンバーグがいいんじゃない?元気になるし」と答えてくれました。
私はすかさず「ありがとう!そのアイデア、最高だね。助かったよ」と、心からの感謝と承認を伝えました。
そんな小さなことの積み重ねが、やがて大きな変化を起こしました。
次第に子どもとの会話が復活し、少しずつ笑顔が戻ってきました。
何よりの変化は、私自身が「完璧な親」でいようとするのをやめ、相手の存在そのものを認められるようになったことです。
「人望」とは、相手に尽くすことではなく、相手の中に眠る素晴らしさを引き出し、それを鏡のように映し出すことなのだと、身をもって体験しました。
明日からできる3つのアクション
人生を劇的に変えるために、まずはこの3つから始めてみてください。
- 「ありがとう」に名前を添える:
単に「ありがとうございます」ではなく、「〇〇さん、ありがとうございます」と名前を呼んで、相手の目を見て伝えましょう。これだけで相手の受ける印象は180度変わります。 - 相手が話し終えるまで絶対に口を挟まない:
つい反論したくなっても、まずは最後まで全部聞く。そして「なるほど、そう思っていたんだね」と一度受け止めます。「話を聞いてもらえた」という満足感が、相手の心を柔らかくします。 - 小さな「相談」を持ちかける:
「あなたの意見が聞きたいんだけど」と、周囲の人にアドバイスを求めてみてください。頼られた人はあなたを好きになり、驚くほど協力的な味方に変わります。
まとめ
『人望が集まる人の考え方』が教えてくれるのは、小手先のテクニックではなく、「人間への深い愛と敬意」です。
私たちは、誰もがこの世界の主人公であり、誰かに自分を認めてほしいと切望しながら生きています。
かつて絶望の中にいた私が、一冊の本に命を救われたように。
今度はあなたが、この技術を使って、誰かの心を照らす存在になってみませんか?
あなたが相手の自尊心をそっと満たしたとき、あなたの世界には驚くほど多くの「味方」が現れます。
大丈夫、人間関係はいつからでも、どこからでも作り直すことができます。
あなたの明日が、より温かな光に満ちたものになることを心から願っています。
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- 『嫌われる勇気』岸見一郎・古賀史健:対人関係の悩みの根源を「アドラー心理学」で説き明かします。
あなたの人生という大切な物語を、本と一緒に紡いでいきましょう。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。


