こんにちは、年間100冊の本を読む40代キャリアカウンセラーのほんまるです。
毎日、仕事や家事に追われ、「私の人生、このままでいいのかな?」とふと不安になることはありませんか?実は、私自身もかつては、会社の倒産や自身のうつ、そして震災という重なる絶望の中で、暗い出口のないトンネルを歩いているような感覚で生きていました。
「自分には価値がない」「何をしても無駄だ」……。そんな言葉たちが、私の心の中に重く沈殿していたのです。しかし、そんな私を救ってくれたのは、今回ご紹介する一冊、苫米地英人さんの『言葉があなたの人生を決める』でした。
本書は、単なる精神論ではありません。最新の認知科学に基づいた「脳のプログラムを書き換える技術」を教えてくれます。もし、あなたが今、現状を変えたいけれどどうすればいいか分からないと感じているなら、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。あなたの「言葉」が変わるとき、人生が動き始めます。

| タイトル | 言葉があなたの人生を決める |
| 著者 | 苫米地英人(監修:マーク・シューベルト) |
| 出版社 | フォレスト出版 |
| 発売日 | 2010/8/1 |
サマリー:本書の結論
私たちの思考はすべて「言葉」によって構成されており、その言葉が「現実」を形作っています。
現状を維持しようとする脳の機能を逆手に取り、アファメーションを通じて理想の自分の臨場感を高めることで、無意識が自動的にあなたを成功へと導きます。
自分に対する評価(エフィカシー)を意図的に引き上げることこそが、人生を変える唯一の鍵です。
こんな人に読んでほしい
- 自分を変えたいけれど、具体的に何をすればいいか分からない人
- 目標を立てても、いつも途中で挫折してしまう人
- 「自分なんてこの程度だ」と自己肯定感が下がっている人
- 圧倒的な成果を出して、現状から抜け出したいビジネスパーソン
1. 思考の正体は「言葉」である
言葉が脳の「ブリーフシステム」を作る
苫米地氏は、私たちの現実は「ブリーフシステム(信念体系)」によって定義されていると説きます。ブリーフシステムとは、過去に他人からかけられた言葉や、自分自身で納得した情報の蓄積です。
- 「お前は勉強ができない子だ」と言われ続ければ、その通りになる。
- 「自分は能力が高い」と確信していれば、相応の行動をとるようになる。
このように、受け入れた言葉がフィルターとなり、それ以外の現実を見えなくさせてしまいます。これを認知科学では「スコトーマ(盲点)」と呼びます。私たちがチャンスを逃すのは、能力がないからではなく、ブリーフシステムによってチャンスが視界から消されているからなのです。
現状の外側にゴールを設定せよ
驚くべきことに、著者は「今の自分で達成できそうな目標を立ててはいけない」と言い切ります。なぜなら、達成方法が見えている目標は「現状の延長線上」にあり、脳のスコトーマを外すことができないからです。
「どうやって達成するか全く分からないけれど、心からワクワクする遠いゴール」を設定することが重要です。すると、脳は必要性に迫られ、今まで見えなかったリソース(資源)やチャンスを認識し始めるようになります。これを「網様体賦活系(RAS)」の働きと呼びます。
2. アファメーション:脳を書き換える最強のツール
アファメーションの核心は「臨場感」
アファメーションとは、肯定的な自己宣言のこと。しかし、ただ言葉を唱えるだけでは不十分です。大切なのは、「ゴールを達成した未来の自分の姿」を、今この瞬間よりもリアルに(臨場感を持って)感じることです。
「I(想像力)× V(鮮明さ)= R(現実)」
出典:言葉があなたの人生を決める
この方程式が示す通り、想像力を駆使して、映像(ピクチャー)と言葉(ワード)、そして感情(エモーション)を伴うことで、脳はそれを「現実」だと誤認し始めます。
ホメオスタシス(恒常性維持)を味方につける
人間には、体温を一定に保とうとするような「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」が備わっています。これは心理面でも働き、私たちは無意識に「今の自分(コンフォートゾーン)」に戻ろうとします。ダイエットのリバウンドもこのせいです。
アファメーションによって、「理想の自分」の方をコンフォートゾーンだと脳に思い込ませることができれば、ホメオスタシスが働き、あなたは無意識のうちに理想の自分にふさわしい行動をとるようになります。無理な努力は必要ありません。脳が勝手にあなたをゴールへ引き寄せてくれるのです。
3. エフィカシーを高める重要性
エフィカシーとは「自己能力の自己評価」
成功するために最も必要なのは、自信……というより「エフィカシー」です。これは「自分はゴールを達成する能力がある」という自己評価のこと。他人の評価は関係ありません。自分で自分の能力を100%信じ切ることからすべてが始まります。
- 失敗したときは「自分らしくない」と言い聞かせる。
- 成功したときは「当然だ、これが本当の自分だ」と確信する。
このようにセルフ・トーク(内省的な言葉)をコントロールすることで、エフィカシーは確実に高まっていくのです。
私が実際に試して変わったこと:言葉が絶望を希望に変えた日
この本に出会った当時、私はまさにどん底にいました。勤めていた会社が倒産し、キャリアは白紙。追い打ちをかけるように「うつ」を発症し、朝起き上がる力すら湧かない日々を送っていました。「どうして私ばかり……」「もう終わりだ」……私の口癖は、ネガティブな呪詛のような言葉ばかりだったのです。
そんな時、オーディブルでこの本に出会いました。最初は「言葉だけで人生が変わるなんて」と半信半疑でしたが、藁にもすがる思いで「スマート・トーク(自分を肯定する言葉)」の実践を始めました。
特に意識したのは、失敗した時の反応です。以前なら「なんてバカなんだ、私は」と自分を責めていましたが、本書の教え通りに「これは私らしくない。次はこうすればうまくいく」と言い換えるようにしました。また、キャリアカウンセラーとして多くの人を導いている自分の姿を、毎晩寝る前に強い感情を込めてイメージしました。
すると、不思議なことが起こり始めました。今まで「無理だ」と思っていた求人が目に留まるようになり、面接でも「私はこの場所にふさわしい」という圧倒的な自信(エフィカシー)を持って話せるようになったのです。
結果として、私は以前よりも遥かに条件の良い仕事に就くことができ、うつの霧も少しずつ晴れていきました。まさに、スコトーマが外れ、自分を縛っていた言葉の呪縛から解放された瞬間でした。言葉は、最強の命綱だと確信しています。
明日からできるアクション
本書のメソッドを生活に取り入れるための、簡単な3つのステップです。
- セルフ・トークの徹底監視:「疲れた」「できない」などのネガティブな独り言を一切禁止し、気づいたら即座に肯定的な言葉に置き換えてください。
- 現状の外側にゴールを置く:今の自分では100%達成不可能な、でも実現したら最高に幸せな夢を1つノートに書いてください。
- 寝る直前のアファメーション:布団に入ったら、ゴールを達成した時の「喜び」や「手触り」をニヤニヤするくらいリアルに想像してください。
まとめ:あなたの未来を綴るのはあなた自身の言葉
人生は、あなたの脳がどのような「言葉」を受け入れているかで決まります。もし今、あなたが苦しみの中にいるなら、それは過去の誰かが投げかけた言葉や、自信のなさから生まれた間違ったブリーフシステムのせいにすぎません。
あなたは、自分の人生の脚本家であり、監督です。
今日から使う言葉を、自分を貶めるものではなく、最高に輝かせるものに変えていきましょう。
「自分にはできる」「これが本当の私だ」。
そのたった一言の積み重ねが、やがて巨大なうねりとなって、あなたを想像もつかないような素晴らしい未来へ運んでくれます。
大丈夫。あなたの言葉は、必ずあなたの現実を変える力を持っています。
関連書籍
- 『TPIEプログラム』ルー・タイス著(本書のベースとなったコーチングの神様による著書)
- 『立ち読みしなさい!』苫米地英人著(さらに実践的なゴールの見つけ方を学べる一冊)


