こんにちは、年間100冊の本を読む40代キャリアカウンセラーのほんまるです。
突然ですが、あなたは今、自分の人生を「最高傑作」だと言い切ることができますか?
「毎日、生活のために働くだけで精一杯だ」
「自分には特別な才能なんてないし、これ以上の成功は望めない」
「過去の失敗や、現在の不遇な環境が足を引っ張っている」
もし、そんな重たい鎖に繋がれたような気持ちで日々を過ごしているのなら、少しだけ立ち止まって耳を傾けてください。
実は、今の環境がどうであれ、貯金がいくらであれ、学歴がどうであれ、「人生は、あなたの心の持ち方ひとつで、一瞬にして黄金に変えることができる」としたらどうでしょうか。
私自身、かつては仕事の重圧でうつを患い、震災で被災し、勤務先の倒産というトリプルパンチに見舞われ、人生のどん底を味わいました。「神様はなぜ、私ばかりをいじめるのか」と天を呪った夜は数えきれません。
そんな暗闇の中で、私に「松明(たいまつ)」を手渡してくれた一冊の本があります。
それが、自己啓発の源流にして最高峰、オリソン・マーデンの『最高の人生を約束する 自分の磨き方』です。
著者のマーデンは、ただの学者ではありません。幼くして両親を亡くし、孤児として過酷な労働環境を生き抜きながら、ハーバードで医学博士号まで取得。その後、ホテル経営で成功するも火災ですべてを失い、そこからペン一本で世界的な成功哲学者へと返り咲いた「不屈の偉人」です。
ナポレオン・ヒルやデール・カーネギー、日本では中村天風や松下幸之助までもが影響を受けたと言われるこの本には、100年の時を超えても色あせない「運命を切り開くための原理原則」が凝縮されています。
今回は、217章にも及ぶ膨大な知恵の中から、現代を生きる私たちが「今すぐ」実践でき、人生を劇的に変えるためのエッセンスを厳選して、超大作の要約としてお届けします。
今の閉塞感を打ち破り、眠っている可能性を目覚めさせたいあなたへ。この本が、人生の転機となることを約束します。

| タイトル | 最高の人生を約束する 自分の磨き方 |
| 著者 | オリソン・マーデン / 弓場 隆(編訳) |
| 出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
| 発売日 | 2004/4/15 |
本書の結論(サマリー)
忙しいあなたのために、本書の核心を先にお伝えします。マーデンが伝えたかったメッセージは、究極的には以下の3点に集約されます。
① 人生を決めるのは才能や環境ではない。「自分にはできる」と信じ抜く「熱意」と「粘り強さ」だけが、不可能を可能にする。
② 成功と失敗の差は、1日の中にある「わずかな時間(すき間時間)」を浪費するか、自己投資に使うかで決まる。
③ どんな逆境でも「上機嫌」でいること。笑顔と利他の心は、富と幸運を引き寄せる最強の磁石である。
こんな人に読んでほしい
本書は、現状に満足していないすべての人に向けられた応援歌ですが、特に以下のような悩みを抱える人に深く刺さる内容です。
- 自分に自信が持てない人:
「どうせ自分なんて」が口癖で、自分の可能性に見切りをつけてしまっている人。 - 逆境の真っ只中にいる人:
仕事の失敗、失業、貧困、人間関係のトラブルなど、壁にぶつかって心が折れそうな人。 - 「時間がない」と言い訳してしまう人:
現状を変えたいと思いながらも、日々の忙しさに流され、何年も同じ場所で足踏みしている人。 - 人間関係で疲弊している人:
他人の言動にイライラしたり、すぐ怒ってしまい自己嫌悪に陥ったりする人。
要約:人生を最高傑作にする「5つの黄金律」
本書は「自分の可能性」「時間の使い方」「人間関係」「引き寄せの法則」「信念」など多岐にわたるテーマで構成されています。ここでは、その中でも特に私たちの人生を根本から変える力を持つ「5つの黄金律」について深掘りして解説します。
1. 「眠れる巨人」を叩き起こせ(自己信頼の力)
多くの人が成功できない最大の理由。それは能力が足りないからではありません。「自分を見くびっているから」です。
マーデンは言います。「ほとんどの人は自分の可能性の大半を開発せずに死んでいく」と。これは非常にもったいないことです。
人間の奥底には大きな力が眠っている。
本人ですら驚くような、とてつもない力だ。
自分にそんな力があるとは思っていないかもしれないが、その力を覚醒させれば、人生は必ずや劇的に好転することだろう。出典:『最高の人生を約束する 自分の磨き方』
では、どうすればその「眠れる巨人」を目覚めさせることができるのでしょうか?
答えはシンプルです。「情熱」と「粘り強さ」を持つことです。
本書では、天才とは「人並み外れた才能の持ち主」のことではないと定義しています。「天才とは『粘り強い人』の別名にすぎない」のです。
多くの人は、成功のほんの一歩手前で諦めてしまいます。もうダメだと思ったその瞬間から、あと1分、あと1日だけ粘れるか。その執念が、凡人を非凡な成功者へと変えるのです。
2. 「すき間時間」が人生の格差を生む(時間管理の極意)
「勉強したいけれど時間がない」「本を読みたいけれど忙しい」
これは私たち現代人がよく口にする言い訳です。しかし、マーデンはこれを一刀両断します。
「時間は誰にでも平等に与えられているが、使い方次第で大きな差が生じる」
歴史上の偉人たちを見てみましょう。
鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは小学校しか出ていませんでしたが、工場の合間のわずかな時間に本を読み漁りました。「鉄道の父」ジョージ・スティーブンソンは、炭鉱夫として働きながら夜間学校で学びました。
彼らは「まとまった時間」があったから成功したのではありません。「すき間時間」を黄金の価値があるものとして扱ったから成功したのです。
一日に一時間の勉強を十年にわたって継続すれば、どんなに無知な人でも博識になることができる。
一日に一時間、本を二十頁ずつ読めば、年間で七千頁以上を読むことができる。出典:『最高の人生を約束する 自分の磨き方』
1日24時間のうち、移動時間や待ち時間など、浪費している時間は必ずあります。その時間を「ただ過ぎ去るのを待つ時間」にするか、「未来への種まきの時間」にするか。1日15分の使い方が、10年後のあなたの年収や人格を決定づけるのです。
3. 思考は現実化する(引き寄せの法則)
ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』の元祖とも言える考え方が、本書では何度も強調されています。それが「引き寄せの法則」です。
もしあなたが、「自分は貧しい」「運が悪い」「病気になりそうだ」と毎日考えているなら、残念ながらその通りの現実がやってきます。なぜなら、思考は磁石のように、似たものを引き寄せる性質があるからです。
- 欠乏意識(足りないことへの不満)は、さらなる貧困を引き寄せる。
- 豊かさ意識(今あるものへの感謝)は、さらなる繁栄を引き寄せる。
- 恐怖心(失敗への恐れ)は、恐れている失敗そのものを招く。
「でも、現実は厳しいのにどうやってポジティブになればいいの?」と思うかもしれません。
マーデンはこうアドバイスします。「暗闇ではなく灯りを探そう」と。
どんなに最悪な状況でも、探せば必ず「感謝できること」や「明るい側面」があります。意識的にそちらにフォーカスを当てること。そして、「私はできる」「私は運がいい」というポジティブな言葉を口癖にすること。これが、負の連鎖を断ち切る唯一の方法です。
4. 「上機嫌」は最強のビジネススキル(人間関係の秘訣)
人間関係を円滑にし、仕事で成功するために必要な資質とは何でしょうか?
高い知能? 卓越した技術? もちろんそれらも大切ですが、本書ではもっと根本的なことを説いています。
それは、「明るく振る舞うこと」と「礼儀正しさ」です。
どんなに能力が高くても、不機嫌で、いつもしかめっ面をして、すぐに怒る(癇癪を起こす)人は、成功の階段を登り切ることはできません。なぜなら、人は本能的に「明るい人」「自分を励ましてくれる人」を応援したくなるからです。
暗く沈んだ雰囲気をただよわせることは罪悪である。私たちは常に明るく振る舞い、自分のいちばんいい状態を見せる義務を世の中に対して負っている。
出典:『最高の人生を約束する 自分の磨き方』
また、本書には「王子と魔術師」の興味深い寓話が紹介されています。
何でも持っているのに不幸な顔をした王子に、魔術師が幸せになる方法を教えます。その方法とは、「毎日、心を込めて親切な行為をせよ」ということでした。
「利他の心(他人のために尽くす心)」こそが、巡り巡って自分を幸福にする。これは道徳の授業ではなく、成功のための極めて合理的な戦略なのです。
5. 逆境こそが「ダイヤモンド」を磨く(不屈の精神)
最後に、本書が私たちに与えてくれる最大の勇気は、「逆境の捉え方」についてです。
多くの人は、困難や失敗を「不運な出来事」として嘆きます。しかしマーデンは、「貧困や試練こそが、人間を鍛える最高のジムである」と言い切ります。
- 凧(たこ)が一番高く舞い上がるのは、風に向かっている時である。
- ドングリが巨木になるには、雨風に耐える必要がある。
- 裕福で何不自由ない環境で育った人間は、精神的な筋肉がつかず、ひ弱なままである。
もし今、あなたが辛い状況にいるなら、それは不運なのではありません。あなたが偉大な人物になるために必要なトレーニングを受けている最中なのです。
「この試練は、私をどう成長させてくれるだろうか?」
そう視点を切り替えた瞬間、逆境は「敵」から「味方」へと変わります。
【体験談】瓦礫の中で見つけた「光」の話
ここからは、私(ほんまる)が実際にこの本に救われた体験をお話しさせてください。少し長くなりますが、どうしてもお伝えしたいエピソードです。
数年前、私は人生で最も暗いトンネルの中にいました。
勤めていた会社が倒産し、職を失いました。さらに追い討ちをかけるように熊本地震が発生し、震度7の揺れに二度も襲われ、住む場所も安心も奪われました。
避難所の冷たい床の上で、私は絶望していました。
「40代で無職。家もめちゃくちゃ。もう人生終わったな」
キャリアカウンセラーという資格を持ちながら、自分自身のキャリアさえ描けない。そんな情けない自分を責め、恐怖と不安で押しつぶされそうでした。夜になると、「このまま目が覚めなければいいのに」とさえ思っていました。
そんなある日、散乱した部屋の片付けに戻った時、本棚から落ちていた一冊の本が目に留まりました。それが『自分の磨き方』でした。
パラパラとページをめくると、第157章の言葉が目に飛び込んできました。
「着眼点を変える」
そして、第108章の「たえず笑みを浮かべる」という言葉。
当時の私は、眉間に深いシワを刻み、不平不満の塊でした。「こんな状況で笑えるわけがないだろう!」最初は本に向かって怒りすら覚えました。
しかし、読み進めるうちに、著者のマーデン自身がホテル火災ですべてを失った後、ポケットにあった数ドルから再起したことを思い出しました。彼は「すべてを失った」のではなく、「これからまた作り上げることができる」と考えたのです。
私は実験をすることにしました。「どうせ失うものはない。騙されたと思って、この本に書いてある通りに生きてみよう」と。
実践したこと①:無理やりにでも笑う
避難所でのボランティア活動中、辛くても口角を上げて「おはようございます!」と大きな声で挨拶をしました。すると、不思議なことに、被災された方々から「あんたの顔を見ると元気が湧くよ」と言われるようになったのです。その言葉が、私の空っぽだった自尊心を満たしていきました。「笑顔は、お金のかからない最高の寄付」だと気づいた瞬間でした。
実践したこと②:不満を「感謝」に変換する
「家が壊れた」ではなく「命があってよかった」。「仕事がない」ではなく「これから新しいことに挑戦できる時間がある」と言い換えました。言葉を変えると、脳が勝手に「良いこと」を探し始めました。
実践したこと③:すき間時間の猛勉強
避難生活の合間、ダンボールの上で1日30分だけ、心理学とWebライティングの勉強を始めました。「1日1時間は、1年で7000ページになる」というマーデンの言葉を信じて。この時の勉強が、現在のブログ運営やカウンセリングの仕事に直結しています。
結果として、私は以前よりも精神的にタフになり、経済的にも自立することができました。
もしあの時、この本に出会わず、環境のせいにして腐っていたら、今の私はありません。
人生は、何が起こるか(出来事)では決まりません。それをどう解釈し、どう行動するか(反応)ですべてが決まるのです。
明日からできる5つのアクションプラン
この本の内容は非常に濃いものですが、知識は使わなければ意味がありません。今日からすぐに始められる具体的なアクションを5つ提案します。
① 「朝の鏡」の儀式
毎朝、洗面台の前に立ったら、鏡の中の自分に向かってニッコリと笑いかけ、こう宣言してください。
「私はできる! 今日も最高の1日になる!」
バカバカしいと思うかもしれませんが、これは自己暗示(アファメーション)として強力な効果があります。自分を応援できるのは、世界で一番最初に自分自身であるべきです。
② 1日15分の「すき間時間投資」
通勤電車、レジ待ち、お風呂が沸くまでの時間。スマホでニュースを見るのをやめて、15分だけ本を読むか、オーディオブックを聴いてください。「昨日の自分より、ひとつ賢くなった」という感覚が、揺るぎない自信を作ります。
③ 嫌な仕事(困難なこと)から先に片付ける
第176章にある通り、朝一番に「最も気が重い仕事」に着手しましょう。これを後回しにすると、一日中その心配が頭をよぎり、エネルギー漏れを起こします。最初に片付けてしまえば、その後の時間はウィニングランのように軽やかに過ごせます。
④ 「怒り」を6秒間やり過ごす
カッとなりそうになったら、「怒りは内なる狂人だ」という言葉を思い出してください。怒りを爆発させることは、積み上げた信用を一瞬で燃やすことです。深呼吸をして6秒数え、「挑発されても平常心を保つのが一流の証」と言い聞かせましょう。
⑤ 寝る前の「3つの感謝」
眠りにつく直前の思考は、潜在意識に深く刻まれます。不安なことを考えて寝ると、不安を引き寄せます。代わりに、今日あった「良かったこと」「ありがたかったこと」を3つ思い出して眠りにつきましょう。これが「豊かさ意識」を育てる最高のトレーニングです。
まとめ:あなたは、自分で自分を磨く彫刻家
『最高の人生を約束する 自分の磨き方』。
このタイトルには、深い意味が込められています。それは、「私たちは未完成の原石であり、自分自身の手でいくらでも磨き上げることができる」という希望のメッセージです。
人生という名の大理石を前にして、ノミとハンマーを握っているのは、他の誰でもない「あなた自身」です。
不平不満を言いながら適当に削るのか。
それとも、高い理想を掲げ、情熱と粘り強さを持って、最高傑作を彫り出すのか。
答えは明白なはずです。
著者のオリソン・マーデンはこう言っています。
「迷ったら前進せよ。進歩が止まれば、衰退が始まる」
失敗してもいい。転んでもいい。
大切なのは、転ぶたびに何かを掴んで立ち上がり、また前を向くことです。
そして、どんな時でも「上機嫌」な笑顔を忘れないでください。
今日という一日が、あなたが「自分」という最高傑作を創り上げるための、素晴らしい一刀目になることを心から応援しています。
【関連書籍】こちらもおすすめです
- 『自助論(Self-Help)』(サミュエル・スマイルズ)
…マーデンが17歳の時に屋根裏部屋で読み、人生を変えるきっかけとなった運命の一冊。「天は自ら助くる者を助く」の精神は、本書と共通しています。 - 『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル)
…マーデンの影響を強く受けたナポレオン・ヒルが体系化した成功哲学の金字塔。より具体的な目標達成のメソッドを学びたい方におすすめです。


