【要約】もう傷つきたくない!執着を手放して幸せを掴む方法

「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本 カウンセリング

こんにちは、年間100冊の本を読む40代キャリアカウンセラーのほんまるです。

あなたは今、忘れられない誰かや、どうしても許せない出来事に心を奪われていませんか?

「あの時、ああしていれば…」
「どうして私ばかりこんな目に遭うの?」

そんな思いが頭を離れず、夜も眠れないほど苦しい時期、私にもありました。実は、その苦しみの正体は「愛」ではなく「執着」という心のゆがみかもしれません。

今日ご紹介するのは、2万人以上の相談者に寄り添ってきた人気カウンセラー、根本裕幸さんの著書です。この本は、ただの精神論ではありません。心を縛る鎖をほどき、新しい人生を歩き出すための「具体的な作戦会議」のような一冊です。

「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本

タイトル「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本
著者根本裕幸
出版社学研プラス
発売日2020/3/5

サマリー(結論)

あらゆる悩みの根源にある「執着」は、あなたから選択肢を奪い、不幸のどん底へと突き落とします。
執着を手放すとは、相手を捨てることではなく、自分の感情を解放して「自由」になること。
自分軸を取り戻し、自己肯定感を高めることで、幸せは向こうから勝手にやってくるようになります。

どんな人に読んでほしいか

  • 失恋した元彼が忘れられず、新しい恋に踏み出せない人
  • 親との関係に縛られ、自分の人生を生きている感覚がない人
  • 今の仕事や環境が辛いのに、失うのが怖くてしがみついている人
  • 「〜しなければならない」という思考が強く、毎日が息苦しい人
  • 他人と比較しては落ち込み、自分を責める癖がある人

執着の正体とは?「こだわり」との決定的な違い

喜びがあるか、苦しみしかないか

私たちはよく「諦めない気持ち」を美徳としますが、心理学の世界では「こだわり」と「執着」は全くの別物だと定義されています。

目標に向かって前向きに努力し、たとえ失敗しても「次こそは!」と思えるのが「こだわり」です。そこには夢や希望、つまり「喜び」があります。

一方で「執着」はどうでしょうか。

執着しているかぎり、誰もが人生に幸せを感じられないのです。執着が、あなたが幸せになることをジャマしているのです。
(本書「はじめに」より引用)

執着の状態にある時、心は「怖れ」「不安」「悲しみ」「無価値感」で埋め尽くされています。そこに喜びはありません。ただ「それを失ったら終わりだ」という強迫観念に支配されているだけなのです。

執着があなたの「選択肢」を奪う

執着の最も恐ろしい点は、あなたの人生から「選択肢」を奪い、自由を奪うことにあります。著者の根本さんは、執着している状態を「足元を鎖でつながれた状態」と表現しています。

例えば、「あの人以上の人はいない」と思い込んでいる時、目の前に素敵な出会いがあっても、あなたはそれに気づくことさえできません。チャンスが訪れても、過去に目を向けているために、みすみす逃してしまうのです。これを著者は「執着の罠」と呼んでいます。


手放しの第一歩は「自分軸」を取り戻すこと

「他人軸」から「自分軸」へ

執着している時、あなたの人生の主人公は「自分」ではなく「相手(あるいは物)」になっています。これを「他人軸」と言います。

「あの人がどう思うか」「お金がなくなるのではないか」と、常に外側に振り回されている状態です。このままでは、いくらワークを行っても効果は薄いでしょう。まずは「私は私、人は人」というおまじないを口癖にしてください。

自分の意思で「私はどうしたいの?」と問いかけ続けることで、少しずつ人生の主導権を自分の方へ手繰り寄せていくのです。この「心の基礎体力」が、執着を手放すための土台になります。

自己肯定感を高めて「心の防衛」を解く

意外かもしれませんが、執着は「心の防衛反応」でもあります。自分に自信がないから、何かにしがみついて自分を守ろうとするのです。

そのため、無理に執着を捨てようとするよりも、「自分を好きになる」アプローチを優先した方が、結果的に執着が消えるのが早くなります。自分の短所を「それはそれで私らしい」と認め、毎日5つ、自分を褒める習慣をつけてみましょう。心が愛で満たされてくれば、何かにしがみつく必要は自然となくなっていきます。


感情のデトックス!「御恨み帳」の驚くべき効果

負の感情は「心の排泄物」である

本書で最も具体的かつ衝撃的なメソッドが、この「御恨み帳(おうらみちょう)」です。これは、ノートにひたすら恨みつらみや怒り、悲しみを書き殴るというワークです。

「そんなネガティブなことを書いていいの?」と不安になるかもしれませんが、根本さんはこう断言します。怒りや恨みは「心の便秘」のようなもの。出さずに溜め込んでいるから、心が病んでしまうのです。

  • ルールは1つ、スッキリするまで書き続けること。
  • 誰にも見せない。綺麗に書こうとしない。
  • 「死ね」「大嫌い」など、どんな汚い言葉も許可する。

怒りの下には必ず「悲しみ」や「寂しさ」といった、本当の感情が眠っています。紙に書き出すことで感情を外に放り出すと、不思議なことに、最後には感謝の気持ちが湧いてくる地層に辿り着くのです。


感謝で過去を「卒業」する

手放しとは、相手と「別れる」ことではない

ここを誤解している人が多いのですが、執着を手放す=関係を切る、ではありません。手放しとは、「鎖で縛り合う関係」から「自由な愛」へ移行することです。

執着を手放した結果、より深い愛で結ばれる夫婦もいれば、晴れやかな気持ちで別れを選ぶ人もいます。どちらにせよ、あなたが幸せを感じられる選択ができるようになることがゴールです。

「感謝の手紙」という仕上げ

ワークの最終段階は「感謝の手紙」です。あんなに憎かった相手、執着していた相手に対して、心からの「ありがとう」を綴ります。これは相手に渡す必要はありません。

「あの経験があったから、私は成長できた」
「あなたのおかげで、自分の寂しさに気づけた」

そう思えた時、過去は苦しい事件から「甘酸っぱい思い出」へと昇華されます。学校を卒業するように、その過去を卒業する。すると、ぽっかり空いた心のスペースに、「本当に欲しかった幸せ」が舞い込んでくるようになるのです。


私が実際に試して変わったこと

実は私も、数年前に勤めていた会社が倒産した際、凄まじい「執着」に苦しんだ経験があります。「どうして私だけが」「あの上司のせいで」と、毎日会社や元経営者への恨みを募らせていました。再就職活動をしていても、心は常に「過去の不遇」に支配され、顔色は暗く、キャリアカウンセラーとして失格の状態だったのです。

そんな時、この本のメソッドに出会いました。最初は半信半疑でしたが、和紙のノートを買ってきて「御恨み帳」を書き始めたのです。最初は怒りばかりで、手が痛くなるほどペンを握りしめ、罵詈雑言を書き殴りました。一晩で数十ページ。ところが、三日ほど続けたある夜、不意に涙が止まらなくなったのです。

怒りの奥にあったのは、「必死に頑張ってきた自分を、もっと認めてほしかった」という寂しさでした。その感情を認めた瞬間、憑き物が落ちたように心が軽くなったのを今でも鮮明に覚えています。その後、不思議と条件の良い新しい仕事が舞い込み、倒産した会社の元社長に対しても「あの過酷な経験が、今の私の強さを作った」と感謝できるようになりました。

執着を手放した瞬間に、世界の色が鮮やかに変わる。あの一瞬の解放感は、私にとっての「命綱」となりました。


明日からできるアクション

  1. 「私は私、人は人」「私はどうしたいの?」と一日10回唱える。
  2. 100円ショップのノートを一冊買い、今一番ムカついていることを1ページ分書き殴る(御恨み帳の体験)。
  3. 今日一日、自分の「自分なりに頑張ったこと」を5つだけメモする。
  4. 身近な物を一つ擬人化して(例:お金さん)、その対象への不満を紙に書き出してみる。
  5. 自分が執着している対象を一人決め、「私はあなたを手放して自由になります」と声に出してみる。

まとめ

私たちは、幸せになりたいと願う一方で、自分を傷つける感情を必死で握りしめてしまいがちです。
それはあなたが弱いからではなく、ただ「手放し方」を知らなかっただけなのです。

本書のワークは、決して楽なものではありません。自分の醜い感情や、見たくない過去と向き合う痛みも伴います。しかし、その痛みの先には、今までの苦しみが嘘のように消え去る「本当の自由」が待っています。

かつての私を救ってくれたこの言葉が、今のあなたの心を少しでも軽くすることを願っています。
大丈夫。あなたはもう、十分すぎるほど頑張ってきました。もう、自分を許してあげてもいいのですよ。

あなたの明日が、今日よりも少しだけ明るい光に包まれますように。


関連書籍

  • 『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』(根本裕幸 著)
  • 『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』(根本裕幸 著)
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